オーストラリアの太陽光発電設備容量は25GWを超えた

オーストラリアは歴史的な節目を迎えました。太陽光発電設備容量が25ギガワット（GW）を突破したのです。オーストラリア太陽光発電協会（API）のデータによると、オーストラリアの一人当たり太陽光発電設備容量は世界第1位です。

オーストラリアの人口は約2,500万人です。現在、一人当たりの太陽光発電設備容量は1キロワット（kW）近くに達し、世界有数の規模を誇ります。2021年末までに、オーストラリアでは304万件以上の太陽光発電プロジェクトが建設され、総設備容量は25.3ギガワット（GW）を超えました。

この輝かしい成果の背後には、多くの国際企業の積極的な活動があります。オーストラリアにおけるクリーンエネルギー建設に積極的に取り組む一翼を担うソーラーファーストグループは、同時期に国内の異なる地域に位置する3つの地上設置型太陽光発電プロジェクトの系統連系に成功しました。これらのプロジェクトは、革新的な対称型二軸追尾ブラケットシステム（発電効率の最大化）、効率的な単柱支持構造（特定の地形に適応）、標準的な地上分散設置ソリューションをそれぞれ採用し、多様な技術応用を実証しました。このプロジェクトは、地元の電力網に相当量のクリーン電力を注入し、オーストラリアの太陽光発電設備容量25ギガワットの大台突破に直接的に大きく貢献しました。また、急成長を遂げている屋上太陽光発電とともに、オーストラリアの多様な太陽エネルギー利用の展望を形成しています。

2001年4月1日に政府が再生可能エネルギー目標（RET）プログラムを開始して以来、オーストラリアの太陽光発電市場は急速な成長期を迎えています。2001年から2010年にかけて、市場の成長率は約15%で推移しました。2010年から2013年にかけて、成長率はさらに上昇しました。

2014年から2015年にかけては、住宅用太陽光発電設備の急増に牽引され、市場は安定期を迎えましたが、その後再び成長傾向に転じました。現在、屋上太陽光発電はオーストラリアのエネルギー構造において重要な役割を果たしており、2021年には全国電力市場（NEM）における総需要の7.9%を占め、2020年の6.4%、2019年の5.2%から増加しました。

オーストラリア気候評議会が今年2月に発表したデータによると、同国の電力市場では2021年に再生可能エネルギーによる発電が約20％増加し、再生可能エネルギーによる発電の割合は31.4％に達した。

特に南オーストラリア州の実績は際立っています。2021年末、同州の風力発電所、屋上太陽光発電所、そして大規模太陽光発電所は、少量の天然ガスの供給を受けて、156時間連続運転という記録を達成しました。この成果は、世界中の同様の電力網の連続運転時間において新たな記録を樹立したと考えられています。